こんにちは、TAUです。
いよいよ2020年が本格的に始まりましたね。
今週月曜日が仕事始めだった、という方も多いのではないでしょうか。私もドイツで働き始めて、最初の仕事始めを経験しました。
生産性で日本と比較されることが多いドイツ。
そんなドイツの仕事始めはどうだったのか、、私が体験したことをご紹介します。
日本で働いていた頃
私は昨年6月まで日本でサラリーマンをしていました。
そして仕事始めの日は、一種のスタンプラリーのような状態でした。
白い巨塔のワンシーン!?
会社に着くとすでに出社している上司、同僚に新年の挨拶。
しばらくすると上司を先頭に立てて、まるで「白い巨塔」のように社内に挨拶して回っていました。
「あけましておめでとうございます!!」、「おめでとうございますー」、「おめで・・ござ・・す」・・・・
挨拶疲れで後半はもはや流している始末。
その挨拶必要ですか?
挨拶された方も都度仕事の手を止めて立ち上がるので、仕事始めの日は何もできない状態。
私は営業の部署に所属していたため、社内挨拶回りが終わると部署のメンバーで連れ立ってお取引先にも挨拶に行っていました。
私がいた会社の取引先は、多くが伝統がある(ストレートに言えば古い)業界でした。
訪問先では名刺を机に置かせてもらうためだけに並んだり、日本酒やビールを振舞われたり。。。結局会社に戻るのは夕方。
仕事始めの日からくたくたに疲れていました。
ドイツの仕事始め
一方で今回初めて迎えたドイツでの仕事始め。
私が今いる会社はほとんどがドイツ人で、日本人はほんの数人。いったいどんな仕事始めなんだろう。
・・・・・・何もありませんでした。
社長スピーチも無ければ、上司からの一言もありません。
ただいつもの挨拶”Guten Morgen!!”に”Ein gutes neues Jahr!”(新年おめでとう)をつけるだけ。
そして何事もなかったかのように普通に仕事が始まっています。
初日だからとか関係なしにミーティングもありますし、資料の提出期限も設定されています。
本当に100%いつも通りのスタート、ただの月曜日。
日本とドイツどっちが良いの?
日本とドイツ、背景にしている文化が全然違うのでどちらが良いかは一概には言えません。
日本が遅れている、ドイツが最高だ!何て言うつもりもありません。(私も日本人ですし)
だけどその挨拶周りダブってない?
ただ、私が個人的に気になっているのは、、日本の挨拶周りってダブってない?ということ。
そもそも年末にカレンダーを配ったりして、挨拶回りをしているサラリーマンを見ますよね。(私もやっていました)
そして年始の挨拶回り・・・個人的には年末に挨拶したばかりなのに、なぜその1週間後に新年の挨拶をするのかと疑問に思っていました。
挨拶って大事な時にするから心がこもるんじゃないの?って。
一応ざっくり計算してみました
昨今、日本では仕事の生産性の向上が叫ばれています。
この年始の挨拶がドイツのようになったら、、と計算してみると
日本の就業者数:6,600万人
平均年収:440万円=日給2万円弱
就業者のうち、5%くらいが仕事始めの日に挨拶回りすると、、
6,600万人x5%x2万円=660億円!!!
挨拶回りする人が1%だとしても、132億円!!!
私の勝手な計算ですが、たった一日でも日本中でこれだけの金額が挨拶に使われている。。
実際には貰っている給与以上に、生産している「はず」なので、もっと多くの生産が失われているのかも。
まとめ
「ドイツだってクリスマスがあるじゃないか!」という気もします。
ただ、クリスマスは盛り上がりはするものの、業務時間にイベントが食い込んでくることはありませんでした。
むしろ同僚たちは就業時間後のイベントを楽しみにして、皆集中して仕事をしていたと思います。
もちろん、挨拶の文化はとても良いと思っています。
先ほども書きましたが無くしてしまうのではなく、年末だけにするとか、年始だけにするとか、日本社会全体で考えていけると良いですね。
「前からそうだから」ではなく、見直していく勇気も必要だと思います。
突然こんな話を書く気になったのは、ドイツで働くにあたってこんな本を読んだから。
筆者の方がドイツで長年働いた経験をもとに、日本とドイツの比較をされています。
ドイツの生産性に興味があれば、一読の価値ありです。
それでは!