こんにちは、TAUです。
先日、日本とドイツの仕事始めの違いについてご紹介しました。
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仕事始め一つとっても、これだけ違う日本とドイツ。
私が最も違うと思うのは公共交通機関。
本日は代表的な交通機関の一つ、ドイツ鉄道(Deutsche Bahn:通称DB)についてのお話。
ドイツが世界に誇るICE(インターシティエクスプレス)!白と赤で「見た目は」とってもスマート!
電車は時間通り来ないものです
日本で電車と言えば、自家用車やバス、タクシーと比べて最も時間が正確で読みやすいというイメージがありますね。
長距離を走る新幹線ですら、分単位の遅れもなく走っている。
日本にいた時は、電車ってそういうものだと思っていましたが、これは日本が世界に誇れる素晴らしい点だと思います。
ドイツでは各都市の中を走るUバーン(地下鉄)、Sバーン(近郊列車)の他に、ドイツ国鉄が運行するICE(インターシティエクスプレス)、IC(インターシティ)などがあります。
このICEやICは、日本で言うところの新幹線のような立ち位置。
これらの列車は、ここフランクフルトから、ドイツの首都ベルリンや、遠くはお隣フランスのパリまで走っている国際列車になります。
ところが、、このドイツ鉄道がなかなか曲者。
基本時間通りには来ません
一番のポイントは、基本時間通りには来ないというもの。大概は遅れていて、酷いときには平気で1時間近く遅れている時もあります。
このドイツ鉄道の恒常的な遅れは、ドイツ人の間では常識らしく、「なんで遅れたの?」「いや~電車がさ」的な会話が、私のいる会社の中でもよく繰り広げられています。
たまにキャンセルにもなります
これまた驚きなのですが、ドイツ鉄道は唐突にキャンセルになったりもします。私も既に何回か遭遇しています。
例えば、先日ご紹介したパリ行きの列車。(これはフランスのストライキの問題なので、ドイツ鉄道の問題ではない気もしますが・・・)
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他にも、今の会社で働き始めてすぐのこと。
フランクフルトから会社の近くの町までの直通列車がキャンセルになり、乗り換えなしで行けるところを、在来線3本を乗り継いでいく羽目に。
なぜキャンセルになったのかをインフォメーションで聞いても、「担当外だから知らない」の一点張り。
と思ったら、フライング気味に出発したり
遅れる、遅れる、、と思っているとたまにフライング気味に出発したりもします。
オンライン上では遅れの情報が出ているにも関わらず、ホームまで行ってみたら定刻で出発した後だったり。
ホームまで行ったら電車がいなかった。。
放送は基本ドイツ語だけ
こんな状況なので、駅の構内ではしょっちゅう遅れやホーム変更の放送が流れています。
ただでさえ聞きにくいスピーカーの放送、しかもドイツ語だけ。
遅れはともかく、ホーム変更を聞き逃したら致命的!
(しかもよく変更が起きる&駅が巨大で移動が大変)
日本では新幹線の車内放送は、車掌さんが英語でやっていますよね。
日本人が抱いているドイツのイメージとはだいぶ違う
私たち日本人が抱いているドイツのイメージの一つに、「時間に正確」ということがあると思います。
ただ、このドイツ鉄道に関してはちょっと当てはまらないかと。
原因として巷で言われているのは、、
電車の運行システムが古すぎるから
そもそも駅の構造が問題
などなど。
運行システムは改修に何百億円も掛かるらしく、中々手が付かないようです。。
ドイツの大都市の駅の構造は引き込み線形式が殆ど。
下のGoogle Mapにあるように、本線から駅に引き込まれてきて、また折り返すようになっています。
だから先行の列車が遅れると、駅に入ることが出来ず、玉突きで遅れていくという。
皆そういうものだと思っている?
ドイツ人の同僚とドイツ鉄道について話をしていると、彼は「いや、電車は遅れるものだから!」と言っていました。
電車は遅れるものだ、どうしても遅れたくない事情があるなら自分でリスクを回避するべき、という考え方。
(確かに、ドイツ国内でも飛行機や高速バスなど、かなりの数の代替手段があります)
自分の行動の責任は自分で取りなさい、といういかにもドイツらしい考え方だなと思いました。
でも、そもそも電車が遅れないようにすればいいんじゃないの、と思ってしまう私でした。
今世間では、日本は遅れてるという風潮もありますが、日々のあたりまえの中にこんな素晴らしい世界に誇れることがあります!
日本の鉄道会社や現場の方々の努力に感謝です!
それでは。