こんにちは、TAUです。
私は今ドイツの会社で働いています。
そこで感じた日本とドイツの違いについて、ご紹介をしてきました。
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まだ働き始めたばかりですが、他にも違いを感じることが沢山あります。
本日は会社で働いている人が必ず出会う、同僚の退職についてご紹介します。
日本とドイツ、退職当日の様子は全く異なりました!
退職までどう過ごす?

日本で働いていた時も、何度か同僚の退職を見てきました。
定年、結婚、転職など、退職の理由は様々でしたが、退職日の過ごし方は皆一緒。
自席の片づけをして、定時のチャイムで部署の皆の前に出て挨拶。
最後に花束や送別品を部署の皆から貰い、集合写真を撮って貰って、荷物を持って会社を出ていくという感じ。
人によってはそのまま送別会があったり。
日本の会社なら、どこでも同じような感じではないでしょうか。
私も昨年の6月に前の会社を退職した際に、このような流れで退職日を過ごしました。
ドイツでの退職は
さて、今のドイツの会社で働き始めてから、2人の同僚の退職に立ち会いました。
1人は定年で、もう1人は転職での退職。
定年退職お別れパーティー
驚定年退職を迎える同僚は、なんと「本人主催」の定年退職お別れパーティーを開催しました。

お昼過ぎから何か準備しているなと思っていると、「今日俺の定年退職パーティーやるよ~、誰でもウェルカムだよ」というメールが届きました。
これには本当に驚き。
同僚が、会社が、ではなく自分でパーティーを開催するとは!
パーティーは水曜日の午後3時くらいから始まって、出入りは自由。
会場は会社の食堂で、本人が用意したプレゼントが当たるビンゴ大会も。
本人にお祝いやお別れを言いたいメンバーが、仕事の合間に入れ替わり立ち替わりやってきていました。
退職する本人が主催するお別れパーティーって不思議な感覚。
一方で転職の場合は
もう1人、転職で会社を去る同僚の退職日はあっさりしたもの。
ドイツは日本に比べて転職が当たり前ということもあるのか、退職する本人も、見送る同僚も特別感はほとんどなし。
本人宛のメッセージカードに皆でサインをして、ちょっとしたお菓子と一緒に渡しておしまい。
ただ、これまた不思議なことに、退職する本人が手作りのケーキを持ってきて、皆にふるまっていました。
本人は定時まで残ることもなく、荷物をまとめ終わると帰っていきました。
↓↓↓退職した同僚が持ってきてくれたケーキ、美味しかったです

ドイツでは当事者が色々用意
この本人主催のパーティーや持参のケーキについてドイツ人の同僚に聞いてみたところ・・・
ドイツの会社では何かちょっとしたイベントごとがあると、その当事者がお菓子やケーキを持参して同僚にふるまうという文化がある
とのことです。

新しく会社に入った人の試用期間が終わった時(正式採用になった時)や、単純に誕生日の時などに、その本人がお菓子やケーキを持参します。
そしてそれを給湯室やキッチンにおいて置き、「今日は自分が○○だからケーキ持ってきたよ!食べてね!」とアナウンス。
それを見た同僚たちがお祝いの言葉を言いながら、そのお菓子を貰っていくという。
日本人の私から見ると非常に不思議ですが、とてもほっこりする文化ですね。
日本とドイツのこの違いはどこから?
この違いはどこから来るのでしょうか?
送別品を「退職する本人に渡す」日本と、「退職する本人から渡す」ドイツ。
この辺りに考えるポイントがありそうです。
私が思うに、
日本は今までありがとう!という考え方
ドイツはこれからもよろしく!という考え方
が背景にあるのではないかな、と。
日本に比べてドイツは転職が当たり前で、人材の流動が激しいです。
自分のキャリアのステップアップを目指して、いくつもの会社を渡り歩くのが普通。
その為どんな人脈を持っているかというものも、転職する際の本人の強みになるのかもしれません。
そのため所属した各会社での人脈を大切にしているのかなと感じています。
日本でも転職が普通になったとはいえ、まだまだ1つの会社に長くいることが多いですよね。
だからこそ、「これからもよろしく」というよりは、「長年お疲れさま」という気持ちが強い気がします。
日本とドイツ、仕事の始め方だけでなく、終わり方まで かなりの違いがあるようです。
まだまだ気が付いたことがあるので、皆様にご紹介できればと思います。
それでは!