こんにちは、TAUです。
前回に引き続き、日本とドイツの違いシリーズです!
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唐突ですが、皆さん一日三食何を食べていますか?
やはりご飯は出来立ての温かいものが良いですよね。
コンビニで買ってきたお弁当やおにぎりであっても、温めて食べる方が多いと思います。
その方が体にも良さそうですし!
ところが、この「温かいものを食べる」ということに関して、日本とここドイツでは大きな違いがあります!
ドイツには「カルテスエッセン」という文化があるんです。
カルテスエッセンとは?
カルテスエッセンとはドイツ語で「Kaltes Essen」と書きます。日本語に直訳すれば「冷たい食事」。
だからと言って食べ物を冷蔵庫で冷やしたりするわけではないです、、
この「カルテスエッセン」、要は火を使わない料理を夜ごはんに食べましょう、ということなんです!
代表的な「カルテスエッセン」はハム、チーズ、パン、サラダ、終わり。
えええええええ、それって朝ごはんじゃないの?ただ切って出すだけじゃん!
夜ごはんなのに温かいものを食べないなんて・・・その理由は?
カルテスエッセンの理由とは
日本人がイメージするヨーロッパの夜ごはんは、家族でテーブルを囲み(時にはキャンドルなんかがあって)、お祈りの後にお肉をメインにした料理をいただく、という感じでしょうか。
ステレオタイプながら、私もそうだと思っていました。
しかし、ここドイツではこんな理由から夜ご飯は「カルテスエッセン」が中心になっています。
ドイツは共働きが多い
ドイツでは働く女性がとても多いです。
これは女性の社会進出が進んでいることに加えて、ドイツの税制度も背景にあるかと。
ドイツは日本と比べて、給料に対する税金(所得税、年金、社会保険・・・)が非常に高い!!!
額面ではそれなりの給料をもらっていても、手取りになるとその60%だけ、なんてことになります。
ゆえに、男性の稼ぎだけで余裕をもって家庭を養えるのは、一部の超高給取りだけとなり、普通の家庭は夫婦共働きとなることが一般的だとか。
ドイツの女性の就業率について、在ドイツの日本国大使館が発表している2016年のデータでは以下の通り。
女性の就業率 日本:66% ドイツ:70.8%
女性の管理職 日本:12.9% ドイツ:29.3%
このように管理職として部下を管理する立場の人も多く、仕事と家事の両立は大変そう。
そのため負担にならないよう、簡単に用意できるものを!というのが「カルテスエッセン」の一つの理由。
ドイツ語の「Kaltes Essen」でググってみると、こんなにレシピが出てきます。
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夜ご飯を減らすと健康にもいい
これは会社の同僚から聞いた話。
彼曰く、「夜ご飯を減らすと健康にいいんだぜ!日本人は食べすぎなんだよ!」
・・・そんな彼のお腹はバランスボールでも入れてるのか?って感じですが・・・
それはともかく、夜ごはんを健康のために「カルテスエッセン」にする代わりに、昼ご飯をたっぷりとるのがドイツ流。
これ、私の会社の食堂の典型的なメニューなんですが、、ものすごいボリューム。
私なら一日この一食で十分、という感じです。。
ちなみに、健康つながりでここドイツでは日本食がブーム。
私の会社にいる日本人がみんな細い(ドイツ人と比べて)こともあるのか、同僚達は日本食を食べれば、自動的に痩せていくと思っているみたい。。
先ほどの彼も「日本食だからラーメンも健康にいいんだろ?」と。
いや、たぶんソーセージとかハムのほうが痩せるはずだけど・・・
家族との時間を大切に
こちらも同僚に聞いた話。
簡単に夕食を済ませることで、家族と過ごす時間を多く取ろうというもの。
「一家団欒」という言葉が日本にもありますが、その「一家団欒」って日本では食卓でのイメージが非常に強くないですか?(私だけでしょうか・・・)
サザエさんのあのシーンが日本の「一家団欒」の典型的な光景だと思います。
夕食の後は大体みんなそれぞれの部屋に行ってしまって、フネさんとサザエさんが台所で夕食の片づけをしているという例のシーン。
一方でここドイツでは、夕食を簡単に済ませた後、洗い物は食洗器に放り込み、家族そろってボードゲームをしたり、テレビを見たりするらしいです。
もちろん毎日そうだとは思えないですが、「カルテスエッセン」のおかげで全員で家族の時間を楽しむことが出来ますね。
まとめ
ということで、ドイツの食文化の一つである「カルテスエッセン」についてご紹介しました。
日本人である私たちにとっては、夜ごはんが少ない(冷たい)というのは中々しんどいと思いますが、たまにはそんな日があっても良いかもしれませんね。
ただ、日本ではわざわざチーズやハムを出さなくても、「コンビニ」という最強の武器があり、いつでも簡単に食べるものが手に入るので、馴染まない可能性大。
(ここドイツには「コンビニ」がほとんど存在せず、スーパーでもお惣菜の扱いはほとんどありません・・・)
文化の違いだけでなく、こういったハード面の違いも「カルテスエッセン」の背景にあるかも。
とりあえず、私も「カルテスエッセン」を少し実行してみようかな。
それでは!